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William Herbert
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ニュース

 準拠法・紛争解決条項を解釈する判決です。

契約の準拠法・紛争解決条項で、「This Agreement is governed by Irish Law and the Irish Courts」と盛込まれていました。

Global Seafood社はコネティカット州法人で、Bantry Bay社はアイアランド法人です。1996年、当事者は北米のムール貝販売・流通に携わる「Heads of Agreement」をサインしました。2007年に、Bantry Bay社はGlobal Seafood社と取引を切るために通知を送りました。

Global Seafood社は「Heads of AgreementはGlobal Seafood社に北米の独占的販売権を与える法的拘束力を持つ契約である」と主張し、Bantry Bay社は、「アイアランド法で、Heads of Agreementは法的拘束力が持たない」と反論しました。Global Seafood社は、コネティカット州内連邦地方裁判所で契約の不履行訴訟を起しました。

コネティカット州内連邦地方裁判所は、該当紛争解決条項の「is governed by...the Irish Courts」は独占的な裁判権をアィランド裁判所に与えたと結論をし、原告の訴訟を棄却しました。原告がコネティカット州内連邦上級裁判所に控訴しました。

コネティカット州内連邦上級裁判所は、(permissive)「非拘束」 と「必須」(mandatory)紛争解決条項に関する過去の判決を解釈し、「This Agreement is governed by Irish Law and the Irish Courts」は「permissive」であると結論しました。つまり、Global Seafood社はコネティカット州内連邦地方裁判所で訴訟の継続ができると判断しました。(アィランド法で、Heads of Agreementは法的拘束力があるかないかに関して言及しませんでした。)

 

 

 

 アミリンファーマシューティカルズ社(Amylin)とイーライリリー社(Lilly)が2002年に、その当時Amylinの第3相試験を実施中だった2型糖尿病治療薬(exenatide)に関する開発・販売契約を締結しました。Lillyは契約時の一時金としてAmylinに8000万ドルを支払うほか、Amylinに3000万ドルも出資しました。マイルストーンペイメントとしてLillyは最高8500万ドルを支払うことになっていました。その当時、AmylinとLillyの関係は、上場しているAmylinはLillyに買収されると言われたほど親しいでした。2009年8月12日Lillyがexenatideに関して、日本国内の承認申請を行いました。


 2011年1月12日に、Lillyとベーリンガーインゲルハイム社(Boehringer)は4つの開発中糖尿病治療薬候補を中心とした大規模な共同開発・共同販売契約の締結しました。その候補の中で、linagliptinというDPP-4阻害薬がありました。linagliptinはexenatideの競合品であると思ったAmylinがLillyに不満を述べ、AmylinとLillyは問題を解決しないまま、2011年5月2日に、米食品医薬品局はlinagliptinの販売を承認しました。


 Amylinは5月16日にLillyに対する訴訟を起して、差止命令も請求しました。差止命令請求の内容は、(1)exenatideの販売販促活動に参加したLillyの社員は、 linagliptinの販売販促活動に参加しないことおよび(2)LillyがAmylinの提携で開示されたAmylinの秘密情報をBoehringerのプロジェクトに参加するLillyの社員、Boehringerの社員に開示しないことです。5月23日、カリフォルニアの裁判所は差し止め命令を出しました。裁判所が下した差止め命令状にご興味のある方は、ご覧になってください

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